ご紹介、最強の心理テスト

性格に関する研究は数多くあります。

例えば勤勉な人は結果を残しやすい、臆病な人がうまくコミュニケーションを取る方法、好みの音楽と性格などです。

今回はそのような研究を紹介するのではなく、どのように勤勉、臆病といった性格を判別しているのかご紹介したいと思います。

ビッグファイブ

ビッグファイブと言う言葉はご存知でしょうか?

  • 開放性
  • 誠実性
  • 外向性
  • 協調性
  • 神経症的傾向

人間の性格を上記の5つの要素に分類した理論で、これらの要素が自分の性格において高いか低いか中間に位置するか判別するテストです。

だいたいの性格が関連する研究ではビッグファイブを元に行われています。

自分の性格を知りたいと言う方はまずこのテストをやってみるのが良いでしょう。

スマートフォンのアプリでは「超性格分析」と言うものがありますし、web検索してみるとたくさん出てくるのでぜひやってみてください。

それでは1つずつ解説していきたいと思います。

開放性

わかりやすく言うと「知的好奇心」や「チャレンジ精神」のようなものです。

開放性が高いと、新しいことを受け入れやすい、想像力、空想力がある、冒険好き

開放性が低いと、事務的、型通り、決まったことを繰り返す、懐疑的、新しいことに臆病

という傾向があります。

この要素が高い人は遺伝的要素が大きいと言われています。

誠実性

心理学の世界で、注文されていてこの要素が高いと仕事で成功したり、結婚相手の誠実性が高いと自分が出世しやすかったり、太りにくいなど面白い研究が多くあります。

わかりやすく言うと「真面目さ」です。

誠実性が高いと「計画性がある」「仕事に集中できる」「効率と計画を重んじる」

誠実性が低いと「規範に楽観的」「のびのびしている」「衝動的」

という傾向があります。

誠実性は自分で訓練で変えやすい要素です。

しかし成功を納めたジャズミュージシャンのほとんどが誠実性が低い傾向がある言うデータもあるので低いことが悪いと言う訳ではありません。

外向性

これは言葉通りの意味で、外向性は高い低いで表現するより外交的か内向的かで表現することが多いです。

外向的な人は、「社交的」「新しいもの好き」「他人との交流を好む」

内向的な人は、「一人の時間を好む」「慎重、冷静」「控えめ」

と言う傾向があります。

この外向性は幸福に大きく影響すると言われています。

犬好きの人は外向的、猫好きの人は内向的な事が多いというデータもあるので犬派か猫派かという質問から相手の性格を当てると驚かれるかも知れません。

協調性

協調性も言葉通りの意味です。

協調性が高い人は、「親切」「情が深い」「素直」

協調性が低い人は、「皮肉屋」「対立的」「非友好的」

と言う傾向があります。

この要素は第一印象に大きく関わってくると言われています。

神経症的傾向

わかりやすく言うと「メンタル」です。

神経症的傾向が高い=メンタルが弱く、神経症的傾向が低い=メンタルが強いと考えてください。

神経症的傾向が高いと、「緊張する」「気分屋」「心配性」「傷つきやすい」「欠点を見つけやすい」

神経症的傾向が低いと、「強気」「しっかり者」「立ち直りが早い」

と言う傾向があります。

神経症的傾向が高い人は幸福度が低かったり、ネガティヴになりやすかったり、対人関係で問題が起きる事が多いとされています。

しかし悪い事だらけに見えますが、脳の「扁桃体」と言う危険を察知する部分がとても過敏になっていて小さな危険に気づきやすいと言う良い面もあります。

メンタルを鍛えるにはどうしたら良いかと言う事は、自分の確認のためにも記事にしようと思っているのでお待ちください。

まとめ

ナイフを思い浮かべてください。

そのナイフでは、魚も肉もスパスパ切ることができますがスープを飲むことはできません。

逆にスプーンでは、ステーキを食べることが出来ません。

何が言いたいかと言うと、ナイフにはナイフの使い方があり、スプーンにはスプーンの使い方があると言うことです。

人間の性格でも同じ事が言えると思います。

ビッグファイブの要素が高いから良い、低いから悪いと言うことはありません。

自分を正しく理解し使う事が大切です。

自分のビッグファイブを知っておくと言うことはとても大きな力になると思います。

例えば、神経症的傾向が高いことは悪いことだらけに見えますが、ミスや失敗に敏感なのでステージマネージャー(舞台のセッティングをする人)とかには適材ではないかと思います。

1番大切なのは自分のビッグファイブを理解し、活かす事です。

今後もちょくちょく性格に関する研究を更新予定です。

ぜひ一度ビッグファイブテストをやってみてください。

バイオリン講演奏家 長又允希