虹色の戦略

今回の記事から性格を言い当てるテクニックをいくつか紹介し、どのようにレッスンで使っているか簡単に紹介していきます。

虹色の戦略

これは相談者の性格についてある部分を指摘すると同時に対極の傾向についても述べる方法です。

「あなたはとても思いやりのある人で、いつも他人に与えてばかりですが、振り返ってみれば時々自分の中に利己的な部分が見つかります。」

この例だと1つの文で「無欲である」「利己的である」という対極のことを言っています。

このように「内向的」なのに「外交的」、「恥ずかし屋」なのに「目立ちたくなる」と言った虹色のように様々な要素が混ざっている言葉を投げかけるのはよく使われる方法です。

レッスンでは、

「音程良くなって来たけど、少し左手の形が良くない気がしない?」「音色を気をつけられているけど少し右手の使い方が雑じゃないかな?」「最近姿勢良くなって来たけど、立ち方を今あんまり気をつけてなかったよね?」

と言った注意点などを虹色の戦略を使うことでオブラートに包み伝えることが出来ると思います。

直して欲しいところの良い部分を褒めた上で注意すると言った感じです。

虹色の戦略の注意点は数字で反論できることを言ってはいけないということです。

例えば、

「最新のコンピューターやITの恐怖を感じることなく使うことができています。しかし時に自分でコントロールできなくなったりこの分野のことに圧倒されることがあるでしょう。」

といった場合構造は虹色の戦略として良くできていますが、

「実は私、Googleの社員で15年最新技術を触れ続けていて、圧倒されたなんて感じたことがありません」

と言われた場合「ミス」ということになってしまいます。

基本的にリーディングで虹色の戦略を使う際は、事実や現実より潜在能力や可能性について指摘す流ことが大切なようです。

レッスンでは「練習時間」などどのくらい練習したか測れるものには使わない方が良いでしょう。

リーディングで大切なこと①

リーディングでは相手の気持ちを言い当ててれば良いという話ではありません。

「リーディングって相手の心を言い当てるんじゃないの?」

と思うかも知れませんが、言い当てるだけではダメです。

例えばリーディングを行う相手が、浮気性でDV男だったとします。

それをいきなり見破り、相手に告げたところで「何でわかったんですか!?」という答えを引き出せません。

リーディングでは基本ポジティブで相手が言われたいことをいうことが大切になります。

ネガティブなことは当てた時の驚きも大きいですが、リスクが大きいのであまり言わないほうが良いみたいです。

しばらく毎日更新でリーディングの技を紹介していきます。

バイオリン講演奏家 長又允希