理想な演奏がある。しかし出来ない。そんなお悩みをお持ちの方は是非この記事を。

タイトルを見て思わずクリックしてしまったという方が多いのではないでしょうか。

このタイトルはまさに今回紹介するリーディグのテクニックを使ったものです。

あまりこういうタイトルばかりだと嫌われそうなので控えますが笑

ジェイクイーンズ・ステートメント

ジェイクイーンズ・ステートメントとは、誰もが悩む人生の悩みを述べる方法である。

実は人の悩みはたったの7つに分類することが出来ます。

それがTHE SCAMというもので、

旅行(Travel)健康(Health)教育(Education)恋愛、結婚(Sex)仕事(Carrier)夢(Ambition)金(Money)

の頭文字を繋げたものです。

リーディングでは相手がTHE SCAMのうちどれに悩んでいるか話の中で消去法を使い絞っていきます。

メンタリストDaiGoさんは一般の人が使う場合もっと数が少ないHARM (健康、夢、人間関係、金)でも良いのではないかと言っていました。

この4つからであれば相手の性別や年齢から簡単に2つに絞れるのではないでしょうか?

またアドラー心理学でおなじみのアルフレッドアドラーは「人の全ての悩みは人間関係である」と言っているので人間関係から掘り下げていくのも良いかもしれません。

実際この方法をパフォーマンスのように行う方は(このブログを読んでいる人にはいないと思いますが)相手に悩んでいないと言われても引いてはいけません。

例えば友達たくさん結婚生活仕事も充実している人に「人間関係で悩んでますね」と言ってしまったとします。

そこで「悩んでない」と言われてしまったらこのように言いましょう。

「そんなはずありません。確かにあなたは今友人関係も仕事もパートナーともうまく行き悩みなどないと思っているでしょう。ここまで話をしていて、すごく先のことや周りを見て気配りしながら考えることのできる方だということも強く感じます。ただそんなあなただからこそ普段から寝室や休憩しているふとした時に不安を感じることがありませんか?私はあなたの中にあるその不安を感じたのです。」

今、記事を作りながら考えた文ですがもしかすると占いの才能あるかもしれないなと自分で思いました笑

ポイントは、未来のことを言うことと太字の部分です。

前回のシュガーランプを使っているのですが、相手のことを先が読めるや気配りができると褒めることによって悩んでない=先のことを考えられないと言う状況を作り否定しにくくさせています。

この辺りの実践編を詳しく知りたい方は、メンタリストDaiGoさんのニコニコ動画や、コールドリーディングの本をどうぞ。

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レッスンでは

この記事を読んでいる方は、タイトルに釣られた方が多いのではないでしょうか。

実際のレッスンでも、

「もっとうまくなりたいけどなんか練習とかがうまくいかないってことない?」

と聞いてからアドバイスをあげると、先生の話に対する姿勢が変ります。

またジェイクイーンズ・ステートメントを使って注意したことは、普通に注意するよりしっかり練習して来てくれる傾向がありました。

もし生徒のやる気がなくなってしまっていて「別にうまくなりたくない」と言われてしまった場合もリーディングのように引いてはいけません。

憧れの奏者や、弾けないから楽しくないだけ、どういう練習をしたら良いかと言った話を持ちいいて頑張ろうと言う気持ちへ誘導してあげるのが大事だと思います。

最後に「別に上手くなりたくない」と言われてしまった時の文を例として考えてみますので、参考にしてみてください。

「今もしかすると本当に上手くなりたくないと思っているかも知れない。けどそれは上手くなるために練習したくないか、練習しても上手くならないと思っているからじゃないかなと先生は思う。もし今からどんな曲でも弾けるようになる魔法があったらかけて欲しいと思うでしょ?好きなアニメの曲とかなんでも弾けたらカッコよいし楽しいと思わない?だから1週間今度のレッスンまで今から言う練習を1週間やってみて欲しい(以下略)」

普通の説得文のような感じですが、おそらく効果あると思います(文字で見ると胡散臭い気もしますが)

ジェイクイーンズ・ステートメント使ってみてください。

バイオリン講演奏家 長又允希

砂糖の塊

リーディングネタが続きます。

シュガーランプ

シュガーランプ(砂糖の塊)というのは甘い心地よい言葉を投げかける技術です。

リーディングでは相手から情報を引き出すことが大切と前回言いましたが、このシュガーランプを使うと相手からより情報を引き出せるようになります。

実際のリーディングで使う際は、相手のリーディングを受ける才能や態度などをシュガーランプを使って褒めるようです。

占いでのシュガーランプを例として紹介します。

「あなたの心は善良で、人に対して暖かく愛に満ちた接し方をします。何よりあなたの心は開かれていて様々な知恵を受け入れ自分のものとすることができるでしょう。あなたの占いがうまくいく理由の1つはあなた自身の直感力が優れているのかもしれません。私には他の多くの相談者よりあなたから多くのことが伝わって来ます

太字の部分の「心が開かれている」「様々な知恵を受け入れることができる」「あなた自身の〜が優れている」「あなたは他の人と比べて優れている」と言った内容が、相手をリーディングに対して積極的にさせる砂糖なのです。

レッスンでは、もちろん上のようにただひたすら褒めやる気をあげるという使い方ができますが、シュガーランプにはもう1つ使い方があります。

それは強烈な顔面パンチを砂糖まみれにしながら繰り出すという使い方です。

実際にレッスンでの様子を想像しながら例を作ってみます。

「ここまで出来るようになったのに、あと右手の弓の使い方に対する注意だけが足りてない感じがする。左手の音程とか僕以上に丁寧に気をつけているし、姿勢とか他の注意したことはで出来てきてるからあと右手だけなのに。もし右手さえ気をつけられれば、まず音色が良くなり、音程は今かなり良いから楽器が今より全然響くようになると思うよ。弓が足りなくなったりするのも意識するだけで大きく変わると思う。頭でわかっているのは伝わるし。あとちょっと右手にも意識を向けてあげれば自分が弾きたいと思っている音色が出るようになるよ」

即興で考えてみたのですがどうでしょうか?笑

「右手の使い方が雑で音が汚い」という注意を砂糖まみれにしてみました。

砂糖をつけずにストレートに言った場合、

  • もう気をつけている。
  • 左手が大変でそれどころじゃない。

と生徒が思ってしまうことがあるかなと思います。

シュガーランプは、日常的に使えるものだと思うのでぜひ使ってみてください。

バイオリン講演奏家 長又允希

細やかな褒め言葉

連続してリーディングの話が続きます。

理由は僕が今一度勉強したいと思ったからです笑

細やかな褒め言葉

以前科学的に正しい褒め方を記事にしました。

今回の褒め方は以前の記事とは用途が違い、相手の気分を良くさせるための褒め方です。

リーディング相手に「あなたは誠実である」ということを言いたいとします。

「あなたはびっくりするくらい誠実ですね」

これだけ言われたら、言われた側はどのように思うでしょうか?

「お世辞」「嘘くさい」と感じるでしょう。

褒めてることには間違い無いですが、こういった種類のお世辞を言われると人は即座に拒絶してしまいます。

今のは悪い例でした。

「誠実」ということを細やかな褒め言葉で伝えるとこのようになります。

「あなたは大多数の人より、誠実で良心的な心を持っているでしょう。もちろん聖人でも完璧でもありませんが、大事な場面では周りからは強く信頼されていて自分でも誠実であることの大切さを理解しています。仕事などでも約束を守り、一個ずつ確実にこなして来ていることが良くわかります」

ちょっと占い風に言ってみましたが、いかがでしょうか。

このように周りを引き合いに出したり具体的に細かく褒めることで、あたかも特定個人のことを褒めているように聞こえます

レッスンなどでは自分の演奏に自信がなかったり、やる気がなくなってしまった子に細やかな褒め言葉を使って褒めてあげた後、直すところや練習法を提示してあげると良いと思います。

リーディングで大切なこと②

リーディングで大切なことは相手積極的に情報を出してもらうことです。

メンタリストDaiGoさんも表情から感情などの情報はほぼわからないと実は言っています。

つまり相手の発言などからリーディングを組み立てていかなくてはいけません。

そのためにリーディングで1番気をつけなければいけないのは、警戒されたり拒絶されてしまうことです。

なので褒める時には細やかに褒めることが大切になります。

バイオリン講演奏家 長又允希

虹色の戦略

今回の記事から性格を言い当てるテクニックをいくつか紹介し、どのようにレッスンで使っているか簡単に紹介していきます。

虹色の戦略

これは相談者の性格についてある部分を指摘すると同時に対極の傾向についても述べる方法です。

「あなたはとても思いやりのある人で、いつも他人に与えてばかりですが、振り返ってみれば時々自分の中に利己的な部分が見つかります。」

この例だと1つの文で「無欲である」「利己的である」という対極のことを言っています。

このように「内向的」なのに「外交的」、「恥ずかし屋」なのに「目立ちたくなる」と言った虹色のように様々な要素が混ざっている言葉を投げかけるのはよく使われる方法です。

レッスンでは、

「音程良くなって来たけど、少し左手の形が良くない気がしない?」「音色を気をつけられているけど少し右手の使い方が雑じゃないかな?」「最近姿勢良くなって来たけど、立ち方を今あんまり気をつけてなかったよね?」

と言った注意点などを虹色の戦略を使うことでオブラートに包み伝えることが出来ると思います。

直して欲しいところの良い部分を褒めた上で注意すると言った感じです。

虹色の戦略の注意点は数字で反論できることを言ってはいけないということです。

例えば、

「最新のコンピューターやITの恐怖を感じることなく使うことができています。しかし時に自分でコントロールできなくなったりこの分野のことに圧倒されることがあるでしょう。」

といった場合構造は虹色の戦略として良くできていますが、

「実は私、Googleの社員で15年最新技術を触れ続けていて、圧倒されたなんて感じたことがありません」

と言われた場合「ミス」ということになってしまいます。

基本的にリーディングで虹色の戦略を使う際は、事実や現実より潜在能力や可能性について指摘す流ことが大切なようです。

レッスンでは「練習時間」などどのくらい練習したか測れるものには使わない方が良いでしょう。

リーディングで大切なこと①

リーディングでは相手の気持ちを言い当ててれば良いという話ではありません。

「リーディングって相手の心を言い当てるんじゃないの?」

と思うかも知れませんが、言い当てるだけではダメです。

例えばリーディングを行う相手が、浮気性でDV男だったとします。

それをいきなり見破り、相手に告げたところで「何でわかったんですか!?」という答えを引き出せません。

リーディングでは基本ポジティブで相手が言われたいことをいうことが大切になります。

ネガティブなことは当てた時の驚きも大きいですが、リスクが大きいのであまり言わないほうが良いみたいです。

しばらく毎日更新でリーディングの技を紹介していきます。

バイオリン講演奏家 長又允希

「占い師」のスキルがレッスンで使える理由

尊敬される先生になるためには「占い師」や「メンタリスト」のように生徒の悩み(音楽のこともそれ以外も)を言い当てる必要があると僕は考えます。

相手の心を読んでいるかのように見せるスキルを「リーディング」というのですが、レッスンでも日常でも使えるスキルだと思うので講演奏庫で、ちょくちょく紹介していきたいと思います。

そもそもリーディングとは

僕がリーディングの使い手と言われて1番初めに連想するのは、名探偵シャーロックホームズです。

ある話の中で、突然来た依頼人の仕事や依頼内容を依頼人が語り出す前に言い当てる場面があります。

ホームズの助手ワトソンも「まるで千里眼じゃないか」と驚きました。

するとホームズは「なあに、単純な推理だよ。あくまで観察と科学の賜物さ」と言いました。

ホームズの言葉が「リーディング」の本質を言い当てています。

「リーディング」とは観察と科学と演技力を駆使し、相手の思考や気分を捉える技です。

レッスンでの使用例

次にリーディングがどのようにレッスンで使うことが出来るか紹介していきましょう。

例えばバイオリンのレッスンで生徒がしっかり練習してきて、合格で良いかなと思ったとします。

しかし生徒が「どうしても弾きにくいところがある」「音色がこの部分汚いな」と考えていた場合、僕が「よく頑張った合格」と何も考えずに言ってしまった場合、

  • こんな感じで良いのかと自分に甘くなる。
  • 先生はできてないところわからないんだ。

と思われてしまう可能性があると思います。

逆に小学校低学年や幼稚園生で、もうこの曲飽きたし練習する気にもならないと考えている子に、合格させずに同じものを何度も宿題にだしてもきっと練習してきませんし、無理やり両親に練習するよう言われて練習したとしてもバイオリンが嫌になっていくだけかなと思います。

そこで「リーディング」を用いて、生徒の考えや悩みを引き出しながらレッスンしていくと生徒のやる気も引き出すことが出来る。というのが僕の考えです。

具体的な方法は後日更新予定です。

参考文献はこちらになります。

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感想(0件)

かなりオススメの1冊です。

バイオリン講演奏家 長又允希