今回は、「人生の満足度」「自己肯定感アップ」「体調までよくなる」良いことづくめの習い事が判明した研究を紹介します。
オックスフォード大学の研究
今回紹介するのは、135名のアラフォー男女を対象にしたオックスフォード大学の研究です。
この実験のために以下の習い事の中から好きなものを7ヶ月習える「中年向け習い事コース」が創設されました。
- 合唱
- 美術
- 創作文芸
そして全コース終了後、メンタルと健康状態をチェックし習い事を始める前と後ではどのような変化があったか比較しました。
全ての習い事がプラスに!
その結果以下のようなことがわかりました。
- 人生の満足度がアップ。
- 自己肯定感が増した。
- 体調までよくなった。
- 中でも「合唱」に参加した人のメリットが大きかった。
新しいことを始めることで日々の生活が充実し満足度が上がったり、新しいことができるようになる事で自分の価値を感じ自己肯定感が増すことはなんとなく想像が付くかなと思います。
また体調が良くなる理由は、自己肯定感が増すことで日々の活動量が増したおかげではないかと考えられていました。
この記事では、何故「合唱」のメリットが大きかったのかと言うことに注目していきたいと思います。
人が幸せを感じる理由
この動画で紹介している研究を簡単に紹介します(是非動画も視聴してみてください)
どんな研究かと言うとハーバードの成人発達研究によるもので、なんと724人の参加者を75年追いかけ「人間の幸せにとって一体何が大切なのか」をまとめた研究です。
724人の75年を追いかけた研究とは、規模が大きすぎて初めて知った時は驚きました。
今回はこの研究の紹介がメインではないので結論だけ紹介すると、
「人間を幸せにするのは富や名声ではなく、良い人関係である」
との事です。
また今度この研究を詳しく紹介します。
合唱の話に戻りましょう。
音楽とオキシトシン
「オキシトシン」と呼ばれる脳内ホルモンをご存知でしょうか?
別名愛情ホルモンと言われていて、ハグをした時や性行為、授乳の間に分泌されたりします。
他にもオキシトシンは、コミュ力が上がったりすることから絆を深めるホルモンとしても有名で、外部摂取する為の点鼻薬や香水が売っているのも調べていて発見しました。
そんな愛情ホルモンオキシトシンですが、音楽で血液への分泌が促進されることが証明されています。
つまり音楽には絆や仲間意識を深める力があると言うことです。
スポーツ応援などで、踊ったり歌ったりしてしまうのもこのせいだと言われています。
何故合唱のメリットが大きいのか
- 合唱が習い事から得られるメリットが一番大きい。
- 人の幸せで一番大事になるのは人間関係。
- 音楽は絆を深める効果がある。
と言う話をここまでしてきました。
この3つのことから、何故「合唱」が一番習い事のメリットが大きい理由がわかります。
それは合唱をする事で、実験の参加者同士の絆が深まったからです。
研究の中でも、グループの所属感が大きくなるほど、健康と幸福レベルがアップしたことが確認されました。
幸せに大きな影響を与える人間関係が「合唱」だと深まったため他の習い事より得られるメリットが大きかったと言うことでした。
是非何か新しい習い事を始めたいと言う方は、この記事を参考にしてください。
バイオリン講演奏家 長又允希