講演奏会で失恋した時に聴くべき曲は明るい曲か失恋ソングかとクイズをだしたところ8割の人が明るい曲と答えました。
実際失恋したときどんな曲を聴いたら良いのか、答えがオーストラリアにあるクイーンズランド大学の研究にあったのでご紹介します。
怒りを感じたらヘビメタ
怒りでどうしようもなくなった時、ヘビメタを聴くとストレスや敵意、怒りが落ち着き、やる気がアップすると言うのがこの実験の結論です。
内容を紹介していきましょう。
まず18〜34才の被験者を16分間怒りの感情へ誘導します。
その後AB2つのグループに分け10分間
- A ヘビーメタルを聴く
- B 何もしない
のどちらかをしてもらいました。
するとAグループの怒りの感情が落ち着きストレスや敵意が減りやる気がアップしたと言う実験でした。
何故、ヘビメタで怒りが落ち着くのか
結論から言うと、自分の感情にあった音楽を聴くと自分の感情を客観的に見つめられるようになるからです。
この記事を読んでくださっている方はストレスを感じた際どのように対処していますか?
科学的な根拠があるストレス対策は数多くありますが、今回の記事に関係してくるのは「脱フュージョン」と言う認知療法です。
簡単に言うとネガティブな感情を自分から切り離して考えるとテクニックで、感情にあった音楽を聴くことは脱フュージョンと同じような作用があるのではないかと考えられています。
つまり怒りなどをテーマにしたメタルを聴くことで、感情と聴いている音楽を結びつけ自分の怒りの感情を客観視することが出来、感情に囚われることなく行動できると言うことです。
怒りで頭がいっぱい→ヘビーメタルのような怒りの曲を聴く→怒りを音楽と結びつけ客観視→怒りを感情として処理できるようになる→怒りの感情を切り離せる→脱フュージョン
とイメージしてもらうとわかりやすいかなと思います。
失恋した時は
自分の感情にあった音楽を聴くとその感情を落ち着けることが出来るということがわかりました。
つまり失恋した時に聴くべき曲は失恋ソングということです。
怒りと同じように悲しみの感情を自分と切り離すことが出来、立ち直りやすくなるからです。
「幸せなら手を叩こう」のようなポジティブな曲を幸せで浮かれている時聴くと、一度冷静になることが出来るかもしれません。
まとめ
自分の感情にあった曲を聴くことにより、その感情を落ち着けることが出来る。
というのが今回の話でした。
この話を講演奏会で話すために準備している時、筋トレ中に好きな音楽を聴くと男性は男性ホルモンが下がり女性は男性ホルモンが上がるという研究を思い出しました。
音楽にはメンタルや性別などゼロ地点に近づける効果があるのかなと思います。
音楽系の話はたくさんネタが集まっているのでちょくちょく紹介していきます。
バイオリン講演奏家 長又允希