理想の先生は○○○○○な先生という研究

今日の記事は昨日の記事が大きく関わってきます。

まだ読んでいない方は、先にこちらをどうぞ。

理想の先生とは

前回の「音楽の才能」を調べた音楽心理学者ジョンスロボダ率いるチームは、楽器を習う際の「最初の指導者」がどのくらい音楽人生に影響を与えたかということを調査しました。

その調査で多くのプロレベルに達する音楽学習者の「最初の先生」に、ある共通点があることが判明します。

結論から言うと最初の先生が「楽しくフレンドリーな性格の持ち主」だったと言うことです。

先生の技能、知識等より性格が大事ということは驚きでした。

何故プロレベルまで達する音楽学習者の最初の先生が「楽しくフレンドリーな性格」なことが多いのかは前回の記事を読んだ方ならわかるのではないでしょうか。

何故フレンドリーな先生が良いのか

前回の記事で、良い成績を残している人ほどたくさんの時間練習に費やしていて、大事なのは才能ではなく練習であるという研究を紹介しました。

何故フレンドリーな先生が良いのかというと、最初の先生が楽しくフレンドリーな性格の方が子どもは楽器の練習に取り組み易くなるからです。

習いはじめの段階で子どもたちにとって1番の大切なことは「両親や大好きな先生が褒めたり喜んでくれる」だからフレンドリーな先生だと積極的に取り組むのではないかと言われています。

是非、子どもや生徒が何かできるようになった時しっかり褒めてあげてください。

逆効果な褒め方の記事も書いているので是非お読みください。

音楽の能力とは….?

前回と今回のまとめということで面白い研究をもう1つ紹介したいと思います。

2003年の調査で心理学者のスーザン・ハラムとヴェネッサ・プリンスによるものです。

どんな内容かというと音楽家100人以上と一般人100人以上に「音楽の能力は….」に続く言葉を考えてもらうものでした。

結果には、明確な違いが出ました。

音楽家の多数は「学び取るもの」「身につけるもの」と答え、

一般人の多くは「才能」「生まれつきのもの」「選ばれしもの」と答えたようです。

まとめ

最初に習う時大事になってくるのが、フレンドリーな先生かどうかということからもやはり上達する上で大事なのは「練習」だということがわかりました。

前回と今回で「練習」の大切さを証明する研究を紹介しましたが、いかがだったでしょうか。

今後、具体的な練習内容に関する記事を作成するため現在まとめ作業中です。

またリクエスト等ありましたらtwitterにお願いします。

バイオリン講演奏家 長又允希