今回も不安にまつわる研究紹介です。
性格と有能さ
今回紹介するのは以前紹介したビッグファイブに関連する記事です。
ビッグファイブとは簡単に説明すると科学的に根拠があるとされている唯一の心理テストで世界中で利用されています。
今回の研究はジョージア大学が行なった研究でビジネスマン1258人のビッグファイブを測定し、仕事仲間が評価した普段の仕事ぶりをビッグファイブテストの結果と比較するといったものになります。
研究について詳しく知りたい方は、「パレオな男」をお読みください。
このブログは、メンタルに焦点を当ててお話します。
メンタルが強すぎた場合
結論から言うとビッグファイブテストでメンタルが強すぎると診断された人の仕事ぶりは、メンタルの強さゆえに不安を感じないため、備えを怠ったり予期せぬ事態の対策をしないことが多く、仕事のパフォーマンスが下がってしまっていることがわかりました。
一般的には、メンタルは強ければ強いほど良いと言われていますが、強すぎてもダメだということがこの研究からわかります。
普段僕も人前で演奏する前に練習したり、講演奏会で話をする前は何度も資料を読み直したりしますが、確かにそれは不安を感じているからです。
音楽家がたった数分の演奏時間のために何十時間かけて練習出来るのも「このままではお客さんに喜んでもらえないのではないか」「今のままじゃあ失敗するかも知れない」という不安を感じているおかげではないかと研究を読み思いました。
もし僕が不安を全く感じない人間だったら練習を全然していなかったかも知れません笑
音楽に限らず、スポーツや他の芸術、勉強でも「ま、大丈夫か、なんとかなるだろ」と考え真剣に取り組まなければ成果が出ないと思います。
努力には不安が欠かせないのかもしれません。
不安に悪いイメージしか持っていない人は是非自分の過去に振り返り「あの時不安だったから頑張れたな」と思えることがなかったか考えてみると良いのではないでしょうか??
バイオリン講演奏家長又允希